2016年8月31日水曜日

『大阪初!病理医体験セミナー開催』&文化講演会のご案内

こんにちは、金蘭千里中学校・高等学校です。

金蘭千里では8月22日よりサマ―コースが始まっていますが、夏休みもいよいよ最後の1日を残すのみとなりました。

さて、サマーコースよりも一足早い8月20日(土)に、NPO法人PathCareの主催で、本校高校1年生と2年生を対象とした『病理医体験セミナー』が行われました。

本校ではさまざまな機会に「ホンモノ」に触れることを大切にしています。
今回は、実際に病理医として日々忙しくご勤務なさっている順天堂大学附属病院の小倉先生、大阪大学病院の森井先生を始めとする、多くの現場の先生方のお力をお借りし、大阪の学校では初めて、病理医体験セミナーを行うことが出来ました。

参加希望の生徒は、一学期から入念な事前学習をコツコツと行ってきました。これについて、予め全てに目を通してくださっていた小倉先生からは「事前レポートの内容も質の高さも素晴らしい!」とコメントをいただき、本校生が日頃から培っている「よい真面目さ」が、そういったところでもきちんと顕れていたのだなと、お話を伺った教員はとても喜んで感想を述べていました。

実際のセミナーでは、朝から夕方までかけて、レクチャー・実習・発表と一日がかりの大変貴重な体験をすることが出来ました。

午前中はまず、「病理医と病理診断について」というタイトルで、大阪大学の森井教授より、日本に約2300人しかいない病理専門医のお仕事について、分かりやすく授業をしていただきました。
「病理医と病理診断について」講義くださる森井先生(大阪大学)

続いて「大腸がんの病理診断」について、小倉先生の授業です。健康な細胞とがん細胞の違いなどについての専門的な基礎知識はもちろん、顕微鏡の中の世界(組織所見)だけでなく、まずは見た目でどの程度判断できるか(肉眼所見)が大切だということなど、「日頃あたりまえだと思って何となくやり過ごしていることの中に、病理医として必要なマインドセットを鍛えるヒントが隠れているのだ」というお話を交えながら、講義してくださいました。
大腸がんの病理診断について、医学部1年から研修までの内容を
分かりやすいダイジェストで講義してくださる小倉先生(順天堂大学)

講義が終わると、実際に病理診断の実習に入ります。班によっては実習の進度も異なってきますから、昼食も早々と終わらせて、午後の発表に間に合うように診断実習の準備を行います。 
講義が終わるといよいよ班ごとに病理診断実習です。
「体験」とはいえ、その内容はとても難しく、先生方が「診断」に近づくためのヒントを、画像データや顕微鏡を使いながら教えてくださいます。
順天堂大学、大阪大学それぞれの先生方が、
各班に付いてていねいに教えてくださいます。

午後もあっという間に時間が過ぎ、班ごとに異なって与えられた課題(検体をどのように診断したか)を発表します。肉眼所見、組織所見、それらの病変から転移の可能性、予後の経過観察についてなど、自分たちが一日をかけて診断した結果を発表します。それについて、先生方からは鋭い質問が容赦なく生徒たちに投げられ、生徒たちもタジタジですが、小倉先生、森井先生からは、どう見ればより分かりやすく診断できるか、アドヴァイスもいただきました。
班ごとに病理診断の結果を発表します。

最後に、一番積極的に質疑応答に参加した班の生徒たちには、「大阪大学医学部の病理診断見学ツアー」のプレゼントが贈られました。また、参加生徒全員に、病理医体験セミナー修了証が渡され、緊張の一日病理医体験が終わりました。

金蘭千里には、進路選択の中で医師を志す生徒も多く通っています。しかし、単純にがむしゃらな机上の勉強だけではなく、そういう生徒にこそ実際の医療現場で働いている先生方に直接お話を伺うことで、より具体的なイメージを持ちながら、自ら目指す将来に向けて学業に励んで欲しいと願っています。

二学期の文化祭一日目(10月1日)には、文化講演会として大阪市立大学の首藤太一先生をお迎えします。講演会では、医師を志す生徒だけでなく、さまざまな夢を実現し、目指す「わたし」になるために必要なマインドセットを、中学生や高校生の間にどうやって身につけるのか、首藤先生がお話してくださいます。


この文化講演会へは、卒業生はもちろん、本校にご興味をお持ちの方々も是非ご出席ください。詳細は、学校までお気軽にお問い合わせくださいませ。

本日もブログへお越しくださり、ありがとうございました。